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2021年8月 8日 (日)

ルソーの言葉

歴史というものを省みるとき、時代を先取りしている人たちっていうのは、いつも何かしらの迫害を受けるもので、その流れというのか命運ていうのか、そのカラクリは、今も、全く変わることが無いな…と、思うほどにため息をついてしまいそうになります。

随分前の高校時代、「倫理社会」という科目があって、古今東西の哲学者・思想家等の名前・著作・概略等を暗記する科目として、とにかく覚えることが嫌いな工藤としては、いつも敬遠してた思い出があります。

それでも、そのうちの何割かは頭の片隅に残っていて、折に触れて思い出したり、著作にも振れたりすることがあったり。

学校の授業では、ほんとにほぼ上澄だけを覚えるっていうつまらない教科ではありましたが、年を経るにつれて、その「略」を知り、「綱」を知ることで、それぞれの人物の存在とか思想・著作の歴史的な意義みたいなものを学ぶ機会を、僅かながらでも持てるようになってきています。

ルソーもそんな存在の一人で、『エミール』の岩波文庫版の上・中・下3冊も、思いのほか抵抗なく読めて、今も書棚に置いてあります。

ただ、彼の人生がどれほど波乱に満ちて、どれほど凄まじいものであったかを知ったのは、ほんとに後年になってからのこと。

そのルソーの言葉から。

20210807

Among all the various kinds of human knowledge, man's knowledge of himself is the least advanced, even though it is the most useful.

あらゆる人間の知識のなかで最も有用でありながら、最も進んでいないものは、人間に関する知識であるように思われる。(『人間不平等起源論』)

これは今も確実に通用する内容で、シンプルに云えば、「知識のための学問ではなくて、知恵のための学問を」ということになるのかなと思います。

こういう思想が根底にあったからこそ、ルソーへの迫害はひどいもので、『社会契約論』も『エミール』も焚書に、そして逮捕状が出された故の逃亡・亡命生活が5年。

が、後世の歴史は彼のその思想に報いることになります。
死してのちではありますが、彼の遺骸はパンテオンに改葬されて、国民的英雄として迎えられてます。

それにしても、なぜ、先駆者というものは迫害されるんでしょうね。

 

さて…これは、昨日書いたものなんですが、ほんとは、別のをアップする予定でした。
カッパープレート体で書く9行ほどの少し長めの文章。
ところがどっこい、書くには書いたんですが、もうめちゃくちゃ下手っぴで、表に出せる代物ではない…
一応、書き直しもしたんですが、それでもダメダメ。
なので、諦めて、こちらのルソーの言葉にした次第です。
やっぱ、イタリック体の方が、手に馴染んでいるっていうのか、気心知れているっていうのか、性に合います^^

カッパー、嫌いではないんですけどね…
とりま、いずれまたリベンジします。

 

ここ数日来、かなりの酷暑が続いています。
うちの会社の3階の倉庫は、とうとうこんなことになってしまいました。

2021080501

50℃やで、50℃…(^◇^;)
ありえへん!

で、その3分後には…

2021080502

この時計は、50℃までしか計測できないことがわかりました。
これは一つの収穫? 笑

にしても、ここの倉庫、最高で何度まで上がるかを記録したかったんですが、ちょっと残念です。

 

今日も焼けるように暑い一日になってますが、もうすぐ台風ですね。
一応、暦の上では、昨日から「立秋」。
そして今日は「獅子座の新月」で「一粒万倍日」で、おまけに「ライオンズゲート」がピークになる日ってことで、まさにトリプルパワー☆
こういう系のことは、書かないようにしているんですが、今日はちょっと特別なので、書いておきました。笑

とにかく、みなさま、体調一番で。

 

 

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