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2020年10月23日 (金)

代官山 ARTSRUSH 『箱庭展』 作品その三

代官山 ARTSRUSH 企画展 no.352 『箱庭展』への出展作品の三つ目、ラストになります。

20200930-hug-me

順番的にいうと、今回切った3舞のチョウチョの中で、一番最初に切れたのがこれでした。

名付けの友からは、見た瞬間に「LOVE」て返信がきたので、ちょっと考えて、名前は《hug me》にしました^^

そういえばになりますが…「ハグミー」といえば、楽器を持たないパンクバンドBiSHの最初のメンバーにこの名前の方がいてましたね♪
BiSHは大好きなので、よくYouTube で聴き流しをしたりしてます。

それはそれとして、これに合わせるカリグラフィーをどうするか。

『箱庭展』ていうことなので「庭」に関する詩を3つほどピックアップしてたのは前に書きましたが、このチョウチョについては、額は縦長にすることに決めてましたので、それなら…ということで、Andrew Marvelle の『The Garden』をセレクト。

9連からなる『The Garden』から、第5連と第6連を書くことに。
書体は、最初はイタリック体にしようかと思ったものの、なんとなくしっくりこないような気がしたので、カロリンジャン体でレイアウトも考えつつ、一度下書き練習をしてみました。

感じよく書けたのと、レイアウト的にも良かったので、すぐに清書。
黒インクにパールゴールドのガッシュを少し混ぜて書いたので、近目で見ると、ほんの少しだけですがキラキラしてます^^

2020100701

文章的には長いです。
これ、どこで失敗しても当然やり直しになるんですが、時間的にそんな余裕は一切なかったので、超緊張しながら、何度も何度も文字確認をしつつペンを進ませた次第です。
よく失敗しなかったものです…^^;

 

What wondrous life is this I lead!
Ripe apples drop about my head;
The luscious clusters of the vine
Upon my mouth do crush their wine;
The nectarine and curious peach
Into my hands themselves do reach;
Stumbling on melons as I pass,
Insnared with flowers, I fall on grass.

Meanwhile the mind, from pleasure less,
Withdraws into its happiness:
The mind, that ocean where each kind
Does straight its own resemblance find;
Yet it creates, transcending these,
Far other worlds, and other seas;
Annihilating all that's made
To a green thought in a green shade.

まさに最高、ここでのくらしは!
熟れた林檎が上から落ちてきてくれる。
房をなして輝く葡萄が
口にワインを注いでくれる。
椿桃や他のおいしい桃が
ぼくの手に向かって手をのばす。
つまづけばそこにはメロン、
花の罠にかかって転べばそこは草のベッド。

一方心は、低次なからだの喜びから
隠遁し、より高次な幸せに浸る。
心とは海、この世のすべてのものの
像が宿る、そんな海。
むしろ心はつくる、それらを超える
別の世界を、別の海を。
この世のすべてのものは消え、
緑の木陰で緑の想いと化していく。

 

で、これと hug me を合わせたのが…

2020101011

2020101012

2020101014

20201010115

前の二つと比べて、自分の写メの仕方が悪かったのか、写真写りはよくありません…_| ̄|○

でも、個人的にはこれが一番のお気に入りかもですね。
カロリンジャン体がめちゃくちゃ好きってこともあるかもしれません。

部屋に飾りたい…笑笑

 

『箱庭展』は26日までです^^

20201003

20201001

 

 

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