ウィークリーカリグラフィー 番外編
2020年が明けて、はや1週間。
何をどうしようと、時間だけは淡々と過ぎていきますね。
誰も止めることができません。
時間のことを考えてて、ふと、エンデの『モモ』のことを思い出しました。
人々から「時間」を盗み取っていく灰色の男たち。
「時間貯蓄銀行」に時間を預けたら、命が倍になるよ〜って、人々を騙していく。
「時間」を奪われて、逆に心のゆとりを失っていく人々。
そこに、モモが登場。ともかく、誰かれとなく、話すことに耳を傾ける聞き上手な女の子。
時間を取り戻す冒険の中で危機が訪れますが、最後には、「聞き上手」のモモが盗まれた時間を解放してくれる。
現在って、時間だけでなくて、いろんなものが盗み取られているように思います。
それを取り返して解放しないと、この先、人間が人間としてまっとうに生きていくのは、じわじわと難しくなっていくんやないかなって…
杞憂であればイイのやけれど。。。
さて…
今年の1月1日と2日は、いろんな理由で、例年と過ごし方を変えてみました。
元旦の「誕生日」書きは変えられないのでそのままでしたが…(^◇^;)
いつもなら、facebook にあげる書き初め「Happy New Year !」の文字も無しに。
(実はこれ、コメント返しに丸々1日かかるんです…^^;)
その分、思考とメモ書きみたいなこと、それから、ネット検索とチェックとかをゆるゆるやってました。
何をチェックしてたかというと、去年からずっと心にわだかまってた「オーストラリアの大火」のこと。
日本では、それほど報道もされないし、メディア本体が信用できないレベルになってきていることもあって、検索かけるのは、もっぱら海外ニュースサイト。
目を覆うような惨状は、やっぱり心に痛い…
何かできないやろか…
そやからって、遠く離れてて、すぐに何かできるわけでもないし…
「困難は、わたしたちに祈ることを教えてくれる」
これは、ペスタロッチの言葉。
そ…なら、「祈る」事はできる。
そういう思いの中で、書いたのがこちら。
Instagram、facebook、twitter にアップ。
fecebook では、こんなコメントをいただきました。(原文は英語)
「オーストラリアだけやないぞ。
シリアのことを祈れ。パレスチナのことを祈れ。ウイグルのトルコ人のことを祈れ。ミャンマーのムスリムのことを祈れ…
世界は居眠りをしている…」
これは、トルコの方からのコメント。
「世界は居眠りをしている…」は、「世界は居眠りをしているフリをして、見てみぬフリまでしている」ってことだと思う。
ここでは突っ込んで書きませんが、もっともっと大きく世界に目を向けていかないとアカンのやないかなって考えた次第です。
オリンピックどころやないな…
今は、オーストラリアは連日40度を遥かに超える気温。
あと半年超えたら、その暑さは北半球に来るんです…
去年の暑さをさらに超えそうな気がしてます。
ともかく、オーストラリアの大火が1日も早く鎮火することを祈るしかありません。
そして、これ以上の怪我人や罹災者が出ないこと、コアラやカンガルー、馬たち牛たち含めた生き物たちが、これ以上、炎に巻き込まれないこと、祈っています。
コアラは3割が死滅したということです。
| 固定リンク | 0
「日々のこと」カテゴリの記事
- ポール・エリュアール(2025.03.02)
- ネルソン・マンデラさんの言葉(2025.02.03)
- ニーチェの言葉とカリグラフィー都島教室@Kアトリエ(2025.02.02)
- 桜さん(2025.01.29)
- 2025年 初カリ教室といい声と(2025.01.18)
コメント
それねー
私も思いました(^^;)
え、これもし次の夏に
日本で山火事起きたらどうなるん?って。
いろんなことが目隠しされてる。
必要なことが届かずに
捻じ曲げられたことが届けられる。
アマゾン流域もでしたが、
山火事で木が無くなっているのが
心に痛いです。(もちろん動物も)
海外に木を植える活動があって、
ほんの少しですが参加しました。
人々の意識がもっともっと
地球へと向きますように。
投稿: Leaf | 2020年1月10日 (金) 14時55分
Leaf さま。。。
コメント、ありがとうございます。
そういうことなんですよね。
何をするにも「何の為」っていう理由がありますから。
そして、そこには「(悪しき流れへと導く)善意」がある。
「地獄への道は、善意によって敷き詰められている」と、ダンテが呟いたことがそのまま為されてます。
アマゾンもオーストラリアも、焼失した森林もさることながら、炎の熱と煙が、今後、何がしかの悪しき影響を出してくるでしょうね。
少しでもそうならないために、逆の「善意」を出し切っていければと思ってます。
投稿: mysticlaw(工藤祐輔) | 2020年1月11日 (土) 22時18分