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2018年9月26日 (水)

宮本輝『流転の海』愛蔵版 全9冊セット 予約開始♪

1977年、『泥の河』で「太宰治賞」受賞、翌1978年には『螢川』で芥川賞を受賞された、「ストーリーテラー」宮本輝先生。(日本人作家で一番大好きで一番尊敬できる方なので「先生」と呼ぶのです^^)

その宮本輝先生が、1982年から連載を開始した『流転の海』シリーズ。

以来、37年という長きにわたって書き綴り続けられて、つい数ヶ月前に「了」となりました。

37年て、凄すぎます。
もちろん、『流転の海』だけを書かれていたわけではなく、この間、他にも多くの珠玉の書たちが生まれてます。

その『流転の海』シリーズが、豪華愛蔵版限定300セットとして、昨日から予約販売となりました。

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詳しくは、↓↓↓の新潮社HPをご覧くださいね。

      「流転の海」 愛蔵版

自分も、喉から手が出るほどに欲しいのですが…
天から降ってこーへんかなぁ…

第1部 流転の海
第2部 地の星
第3部 血脈の火
第4部 天の夜曲
第5部 花の回廊
第6部 慈雨の音
第7部 満月の道
第8部 長流の畔
第9部 野の春

自分は、文庫で第7部まで持ってます。
第8部はもうすぐ販売かな^^

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全9巻に流れるまさに「うねり」は、読み込む力の薄い自分には、到底、文章に表現できるものではありません。
宮本輝先生がライフワークとして書き綴り、積み重ねられてきた年月の大きさと重さにも、正面から向き合える力もないかも知れません。

ただ出来ることは、何度も何度も読み返して、時代に争い、時代に翻弄され、それでも後退する事なく歩き続けて生を全うした主人公・松阪熊吾と、彼を取り巻く人間たちとの交錯の中から生まれる「生きる縁」を命に刻んで、また明日へ向かって訥々と歩いていくことかなって思います。

この9冊からは(もちろん、他の本からもありますが)宝のような名言がたくさん生まれています。

・わしは、蓮の花が好きじゃ。泥の中に咲く花やけん。他のどんな花よりも美しいのよ。

・持って生まれたもんは、どんなことがあろうとも毀れんのじゃ。

・素直でないやつは、あるところから先へは成長しよらん。

・愚かは、悪じゃ。

・魔がさすという言葉があるが、人間は絶望して疲れると、魔に負ける。魔というやつは、こんにちはと声をかけて玄関から入ってはこんけんのお…

・自分の自尊心よりも大切なものを持って生きにゃあいけん。

・何がどうなろうと、たいしたことはありゃあせん。

キリがないので止めておきますが、特に若い人たちに、宮本文学、就中「流転の海」シリーズを読んでもらいたいなぁ…

愛蔵版セット、競争率高いと思います。
是非^^

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