往年来年。。。
あと少しで、2015年も終わります。
ほんとにあっという間…
この一年。
強いて言えば苦しい一年でした。
もちろん、イイこともたくさんありましたよ^^ 楽しいことも♪
でも、自身の底流に潜み続けていたのは、作家・金原ひとみさんの芥川賞受賞作である、小説『蛇にピアス』の底辺に流れているのと同じような「哀しみ」に似た重いものやったかな…と思っています。
何よりも、体調を崩した5月から8月の期間。
特に6月7月の2カ月で、体重が7キロも消えてしまったのは、自分にとっては空前の出来事でした。元々細いですから~(^^ゞ
大袈裟な表現ですが、自分にとっては、失われた3カ月と云えるかもしれません。(その際、たくさんの方にご迷惑・ご心配をおかけしてしまいました。この場をお借りして、あらためて深謝申し上げます)
その期間に思ったのは、「自分は死んでしまうのではないか?」ってことでした。
ただ、不思議に「死ぬ」ことが怖いとか、そこから逃れたいってことはありませんでした。
ある意味追い詰められたような中で思ったのは、敬愛する王妃マリー・アントワネットと、同じく敬愛する中国初の女性革命家・愁瑾のこと。
二人に共通するのは、自らの「死」に臨んで最後まで毅然としていたこと。
アントワネットがコンシェルジェリーから革命広場へ引き立てられた時、後ろ手に縛られた彼女は決して下を向くことなく昂然と顔をあげ、集まった民衆は、その姿に声を立てることも出来なかった。静寂をもって見つめることしかできなかった。
ただただ神々しい。
「秋風秋雨、人を愁殺す」の遺詩を遺して斬首された愁瑾もまた同じ。
そしてもう一つ、心に去来したもの。
それが、芥川賞作家・宮本輝先生の『錦繍』の中に出てくる、「生きてることと、死んでいることとは、もしかしたら同じことかもしれへん」という、あの名句。
この三つ巴の流れの中で定まったことが、「死ぬもよし、生きるもよし」ってこと。
人間は、結局は生きてきたようにしか死んでいけないのだから。
この瞬間に死んだのなら、やり遂げたいと思っていたことや、人さまと約束していたことが反故になってしまうので、それだけは残念というか後悔というか、そういう思いを持たざるを得ないかもしれない。
でも、何かを為さんと決められているのなら、それはそれで生きることになるやろ。
どっちにしても、好きにさらせや。
そんな思いです。
これがあったればこそ、出来たことも多々あります^^
切り絵の作品『勇舞・火の鳥』もその一つ。
哀しみが底辺に蠢いていても、それを逆次に転換すれば、大きなプラスのエネルギーにできる。
そういう機会を与えてくれた人たち事どもに、自分は感謝したいと思います。
問題は…この3カ月のズレの中で遅れてしまった全てのことを、一日も早く取り返すこと。
まだまだ、まるまる残ってます。
気合いを入れ替えて、煤を払って往くしかないかな。。。
さて。。。
例年のごとく、会社の新年用の花活けをさせていただきました^^
今年は、いつもは2本の百合が1本で、別に葉ボタンの茎の長~いのが3本入っていました。
これが変則でした^_^;
一瞬だけ、どないしたろかな…と思いましたが、それぞれが一番キレイに輝けるかな~という独断の中、活けあげたのが↓の画像です。
テーマは「前進」
(ちなみに、去年活けのテーマが何やったのかは、まったく覚えておりません・爆)
2016年、自分自身は、どこをどう前進するのかまだ見えてませんが(笑)、とにかく大きな迂回をしないようにすることだけは、留意しておきたいと思っております。
つい…遠回りをしてしまいますので…
みなさま、佳いお年を♪
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コメント
こちらでもあけましておめでとうございます。
ブログ、いつも拝見していて、真摯だなと思います。
年月を重ねてわかってくることも多々ありますね。
去年は充電時期だったのかもしれませんね。
今年の飛躍をお祈りいたしております。
投稿: 恵 | 2016年1月 1日 (金) 20時21分
恵さん。。。
ほんとにいつもありがとうございます^^
真摯なのか…(笑)
自分は器用ではないので。
歩みが遅いですしね~
いろいろありましたが、テルニストの十字路で、みんながまた笑顔いっぱいで集える日を楽しみにしてます♪
投稿: mysticlaw(工藤祐輔) | 2016年1月 1日 (金) 21時38分