3人展『Dear...』後記。。。その三
前回からの続きですが、月が変わってしまいました…^_^;
わけあり諸々多忙へべれけです…
残るは、切り絵が2つとカリグラフィー作品が一つ。
切り絵のほうはともかく、カリグラフィーについては、別に新規でっていう予定だったのですが、4月に入ってすぐに体調崩してしまって断念。
CLAのギルド展へ出す分もあったので、大事を取って、旧作で対応ということにしました。
それがこちら。
これ・・・4年前のギルド展に出したもの。
題材は、芥川賞作家・宮本輝先生の『錦繍』の中の一節。
「生きていることと、死んでいることとは、もしかしたら同じことかもしれへん。そんな大きな不思議なものをモーツァルトの優しい音楽が表現してるような気がしましたの」
書簡体小説である、この『錦繍』のヒロインが書いた手紙の中の一節。
ここから、物語は大きく揺れ動いていきます。
もう1枚、別のカリ作品を予備に会場に持っていっておいたのですが、最終的にこちらを選びました。
期間中、テルニスト(宮本輝先生の大ファン)の方々も来てくださったので、こっちを出しておいて、結果的にはよかったかもしれません。
『錦繍』といえば、毎年必ず最低でも一回は読むことにしています。
今年も、先日読み終わったところ。
もう通算したら30回前後になるかも?
何度読み返しても、その都度で感じ入るところが違ってたり、思いが変わっていたりする、ほんとに素晴らしい小説だと思っています。珠玉の一品です。
読みながら、眼が潤んでくることも多々。
ただ、それは、この『錦繍』に限らず、宮本作品全てに通じます。少なくとも自分には。
また、秋から年末にかけて読めたらな~って考えてます^^
そして、切り絵が2つ。
『All you need is Love』
文字はイタリックで自分書き。
それをベースに模様入れての切り。
去年の秋、福岡にて、切り絵作家・蒼山日菜先生と蒼山日菜切り絵研究室メンバーでの切り絵作品展に出展させていただいたものです。
ただし、この作品については、日菜先生からすごいお叱りを受けました。
返却されて、マジマジと見たときの落胆はひどいものでした。
こんないい加減は「切り」をしていたのか?
切っている最中は、とにかく必死であったので、まったく分かってませんでしたが、戻ってきたものを見た時の凹み方は、かなりひどいものでした。
日菜先生からいただいた叱責の言葉は、紙に書いて、目の前の見えるところに貼り付けてあります。
師を持つことの大切さ、師の思いの深さ。
二度と同じことを繰り返してはいけないぞとの、やっぱり慈愛なのかな…
それを、心に刻みつつ、次の作品、また次の作品へと昇華できる自分を創っていきたいと思います。
(ちなみに、今回の「Dear...」展には、同じものを出展させていただきましたが、修正をかけています)
『kiss...』
こちらも、福岡展に出させていただいたもの。
これは、工藤の完全オリジナルではなく、光栄にも、福井県あわら市出身で、大阪を中心に大活躍をされているイラストレーター・中本優さんのデザインになります。
中本優さん、去年の3月に、東京は表参道にて個展を。
大成功に終わったその個展からこっち、勢いが止まりません♪
そんな多忙な彼女から戴いたデザインです。
中心部分が結構細かくて苦労しました~~~(^^ゞ
そしてこの作品、今回の『Dear...』では、注目度が no.1 でした☆
チョウチョはオール色もので、『All you need is Love』と、この『kiss...』だけが黒もの。
ちなみに、この2つについては納期は未定になりますが、複製販売可です。
以上が、工藤作品。
6日間で、延べ約250名の方々に来ていただいた、今回の作品展『Dear...』
ほんとに大勢の方々に応援をしていただきました。
新しい出会いも結ばせていただいています。
ありがとうございました。
ともかく、無事に終了してから、もう2カ月半です。
終わってからの日々もまた、以前にも増して、時間の無い中での「書き」であり「切り」でもあるので、ほとんど遅々たる歩みです。
でも逆に、時間があったら出来るかってことになると、どうなのかな?って思ってしまいます(^_^;)
時間の確保は課題ではあるけれども、無い中でどこまで出来るのかな…
そっちのほうが、課題としては大きくて価値があるように思えます。
あとは、作品に対するに真摯であること。
この気持ちは、絶対に忘れないでいたいですね。
次は秋。そして来年。
焦らずに、それでいて、確実に前進できるよう、これからも、ペンとハサミを持ち続けていきます♪
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