ことばのちから。。。(7)
久しぶりに「ことばのちから」
イイ言葉に出会うと、ちゃんとチェックして溜めこんではいるのですが、ついつい出すのを後回しにしてしまい、これもまた半年ぶりくらいになります。
恥ずかしい限り。
言葉って不思議で、たった一つの言葉が人に活力を与え、たった一つの言葉が人を奈落に突き落とすこともある。
言葉一つで、人を死に追いやることも出来るってことは、日々の報道でも耳にし目にすること。
これは、今という時代の病なのでしょうか?
それとも、時代を問わずに「ある」ことなのでしょうか。
珠玉の言葉に出会う度、自身の使う言葉に反省頻りになりながら、またこの瞬間から、誰かを苦しめたり悲しませたりするような言葉を遣わないように気をつけなくては…って、思案至極の片言隻句。
友情は喜びを二倍にし、悲しみを半分にする。
(シラー)
「友情」って、結構死語になりつつある言葉に思えます。
でも、やっぱり「友情」は必要。
「愛情」も当然必要。
「友」との間の友情も、大切な人との間の「愛情」も、どちらもこころに留めおいて、相手を想い、無事を祈り、お互いの幸せを祈り…
シラーといえば、彼の『オルレアンの少女 (岩波文庫)』をまた読みたくなってきました^^
愚かな人に嫌われることを喜びなさい。彼らに好かれることは侮辱でさえあるから。
(カナダの詩人フィリックス・レクエア)
なかなかよろしいですね、これ。
フィリックス・レクエアっていう詩人のことは、実は何も知りません。
今、そのまま「フィリックス・レクエア」で検索かけてみました。
↑ の言葉、結構有名なんですね(^_^;)
その手の名言サイトで、かなりの割合で載っているようです。
今の自分には、かなり背中を押してもらえる言葉です。
妬みは地獄におち、たくらみと悪意とは挫かれるであろう。
(ミルトン)
これは有名。
43歳で過労からの失明、迫害と投獄等々の逆境の中で『失楽園』を完成させた詩人の障害は、その自分の不幸とも思える境涯を、「惨めなのは不運でなく弱さだ」と云ってのけました。
所謂「教会」と戦い続けて、信教の自由を訴え続けた自身の人生の仇打ちを、「言葉」でもってやり遂げたのかもしれないって思います。強いです。
心が燃えずに、かつて偉大なことの成就されたためしはない。
罪はただひとつ、限界を持つことだ。
(以上、エマソン)
岩波から「エマソン論文集」上下が出てましたけど、もう無いのかな・・・
読み応えがあります。でも、興味ある方は、是非読んでほしい良書と思います。
海は川をこばまない。森は落ち葉をこばまない。
(マレーシアの諺)
こういう境涯になれたら^^;
死ぬまでには、こうなりたいって思った「マリンロードの国」の箴言。
僕は手紙より直接に話し合う方がずっと大事だと思っている。直接に語られたことばには納得させる力がある。
(ハンス・ショル)人間を救うことのできるのは、日毎の、瞬間毎の決意だけである。
(インゲ・ショル)
ナチス・ドイツの狂気の時代に、そのナチスに抵抗運動を起こした勇気ある学生たち。
その中心にいたのが、ハンス・ショルとゾフィー・ショルの兄妹。
インゲ・ショルはその姉で、戦後、ふたりのことを本にまとめている。
ハンスは断頭台で処刑。妹ゾフィーも処刑。
因みに、その本『白バラは散らず 改訳版―ドイツの良心ショル兄妹』は、自分も持っており、読んだことがあります。
こういう本こそ、今の10代20代の人たちに読んでもらいたいのですが。
荒れ狂う海に漂う小舟に命を託したことのない者には、あの澄み渡った空のありがたさがわからない。
(デュマ著「モンテ・クリスト伯」より)
至言です^^
いいか、今日という日はもう二度とないのだぞ!
(ダンテ「神曲」より)
ダンテの『神曲』
自分が持っているのは、この平川祐弘訳のものと寿岳文章訳、それからギュスターヴ・ドレの版画ものの『神曲』の3種類。まだ完読できてません(~_~;)
さすがに大作だけあって、ササッとは読めませんね。
ドレの版画本は、3回ほど読んだ(見た)ので、ある程度の内容はわかりつつ、やっぱりきちんと読んでおきたいとは思っています。
二度と来ない「今日という日」を、改めて噛みしめて、残りの「今日」を生きたいです。
と・・・何か読書談義になってきていますが、最近そういえば、ほとんど本を読めていません。
今年に入って読んだのは、まだ両手にもなってないという体たらく・・・
他のことにいそしんでいるので、ある意味仕方のないことなのかもしれませんが、ちょっと工夫して、隙間時間にまた本を開きたいです^^
言葉の栄養。
マイナスではなくて、プラスになる栄養を、自分も摂って、廻りにも巡らせていけるように。
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コメント
素敵な言葉の数々を教えてもらいました^^
私はここ最近ちっとも本を読んでいないので^^;)、こうやって教えてもらうのがありがたいです。
言葉は自分にとってプラスにもマイナスにもなりますよね。
もちろん落ち込む事もありますが、でも励みになる言葉を素直に受け取って、それを返していけるようになりたいな~っと思います
投稿: まさっぺ | 2011年5月16日 (月) 20時05分
そうなんです。
プラスにもマイナスにもなる。
ただし、面白いのは、見た目がマイナスでも、それは決して「マイナスのまま」ではないかもしれないってこと。
受け手次第で、プラスに転換することができる。
その時、エネルギーは倍になります^^
グラフで云うとわかりやすいです。
0 の横ラインがあるとします。
そこに、たとえば「マイナス10」の言葉がなげかけられる…
でも、何かのきっかけで、そのマイナスをひっくり返したら^^
0 の横ラインを基点にしてひっくり返すから、その動いた大きさは、絶対値で2倍です。
マイナスをプラスに「変える」でのはなくて「転換」すると、悲しみ・苦しみがその大きさの2倍の喜びになるのです。
わかりにくいかな~(^^ゞ
投稿: mysticlaw | 2011年5月16日 (月) 20時18分