ことばのちから。。。(3)
ついこないだは、汗ばむくらいのあったかさやったのに、昨日今日と、また「冬?」って感じの気候で、この変化に若干身体がついていってないような「気がして」います。
まあ、「気がする」って程度なのであって、「ついていけな~い」などということでは、決してないということを、この場をお借りして申し述べさせていただいておきます(^^ゞ
突然ですが、自分は、「嫉妬」っていうものが、この上なく嫌いです。
「嫉妬」「ヤキモチ」「ジェラシー」。。。
どれをとっても、イイものとは思いません。
だからといって、自分自身が、ヤキモチを妬かないなどということもないですよ(~_~;)
ヤキモチ、特にここ2年くらいで、妬くようになりました。
戦前の哲学者で、戦後、獄中で亡くなった哲学者の三木清の名作に、「嫉妬について」っていう小論があります。
もし私に人間の性の善であることを疑わせるものがあるとしたら、それは人間の心における嫉妬の存在である。
ここから始まる名文、後輩たちにも、「読め~」「読め~」と、よくシャウトしてる自分であります(~_~;)
嫉妬は自分より高い地位にある者、自分よりも幸福な状態にある者に対して起る。だがその差異が絶対的でなく、自分も彼のようになり得ると考えられることが必要である。全く異質的でなく、共通なものがなければならぬ。しかも嫉妬は、嫉妬される者の位置に自分を高めようとすることなく、むしろ彼を自分の位置に低めようとするのが普通である。嫉妬がより高いものを目差しているように見えるのは表面上のことである。それは本質的には平均的なものに向かっているのである。
そんな時、人間は、「策」を弄します。
それは、自分が「ヤキモチ」を妬いているのではないっていうことをオブラートに包むために。
「ヤキモチ」を妬いていることが、後ろめたいので、それを隠したいがために。
だから…どうせ嫉妬を持つならば、大好きなPUFFYの由美ちゃんが再婚したからって、その旦那に妬いたところでどうにもならない「ヤキモチ」を妬く程度くらいのものに収めておくのが、よりよく生きていくための、一つの方途かもしれないと思う昨今です。
・・・くそ・・・由美ちゃん><
ちなみに、原典は、「人生論ノート (新潮文庫) 」
できたら読んでみてほしい、超お勧めの一冊です。
そんなこんなで、「嫉妬絡み」を含めての名言をここに^^
☆ けだし、あらゆる狂暴性は小心から来るものである。 (セネカ)
☆ 鈍重な習慣が、卑小なものと低劣なものが世界の隅々を満たし、重苦しい地上の空気としてすべての偉大なものを取り巻いてたちこめ、偉大なものが不死に向かって行くべき道の行くてに立ちふさがって、妨害し、たぶらかし、息をつまらせ、むせかえらせる。 (ニーチェ)
☆ 卑しい下劣な魂にとってはあらゆるものが卑しく、貧弱で、醜く、悪いものに見える。 (アミエル)
☆ 未来は躊躇する人々の味方ではなく、ひとたび選択がなされた以上、その選択の最後まで、弱気を出さないで進む人々の味方であるのは明瞭だ。 (ロマン・ロラン)
☆ これまで、不幸を味わったことのない人がいたであろうか?
弱き者の習いは、希望を失ってしまうことだ。
この移り変わりの激しい世にあっても、不幸も、決して永遠には続かない。
雪深き厳冬のあとには、湖は満々と水をたたえ、緑の生い茂る季節が、必ず、やってくるのだ。
(カザフスタン共和国の国民詩人 アバイ先生)
☆ 一つの勝利、一つの記念碑、これが最高の真実の答えである。
虚偽は消え去り、真実が残る。
賢い人々は、特に後世は、真実に基づいてしか判断しない。 (ナポレオン)
☆ 喜びは、苦悩の大木にみのる果実である。 (ユゴー)
☆ きょうすぐに始めたまえ、勇気、実在、自尊、明確、高貴を目指して君自身を鍛えることを、 君自身の「人格」を固め広めるまでは休んではならぬ。 (ホイットマン)
☆ 才能と意思の欠けるところ、嫉妬が生ずる。 (フィヒテ)
ホイットマンとユゴーは、かなり好きな詩人です。
前者の「草の葉 (岩波文庫) 」
これは、上中下の3冊ものですが、もう3回は通して読みました。
↑の引用は、その「草の葉 (上) (岩波文庫) 」の中の『大道の歌』からだったと思います。
読んでて、元気が出てくる一詩です。
英語版は「Leaves of Grass (Bantam Classics) 」が、安くてイイかも。
カリグラフィーの作品を描くのに、イイ題材が見つかると思います^^
ホイットマンといえば、「嫉妬」からは、程遠い生き方をした大きな民衆詩人。
逆に、妬まれて、蔑まれて、馬鹿にされながらも、最後まで胸を張って生ききった「人間」です。
自分は、どこまでそこに近付いていけるのかな・・・
後者のユゴーについては、またいずれかの機会に^^
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